禅都お宿の物語 最終話 (2 / 3)

 アヤは禅都を抜けて北へと走っていき、その後をハチベイが追いかける。
 逃げていたはずのルリも、蛇の沸かない安全な場所を求めて北へ北へと走っていた。

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 砂漠の奥で追い詰められていたアヤにルリが追いつく。
 アヤは疲れきったルリから扇を渡されると、それを両手に装備した。

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Hachibei: お前の持っている扇さえ手に入れば
Hachibei: 俺の魔力は更に高まるんだ!


 ハチベイがアヤに迫る。

Aya: ほ、本当は・・・
Aya: みやびに来る時
Aya: あの人と約束したの・・・
Aya: もう、私、魔法を使わないって!
Aya: ごめんなさい、あなた・・・
Aya: 約束を・・・破るわ・・・
Aya: 私、魔法を・・・使います!!


 アヤの持つ扇に光が集まる。

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Aya: 行くわよ!!!
Aya: Ort!
Aya: Sanct!!
Aya: Hur!!!
Aya: 正体を!表しなさい!!!


 アヤの魔法が発動すると、ハチベイが苦しみだした。

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 ハチベイの正体はYamandonの姿をした怪物だった。
 姿を見破られて、ハチベイは私たちに襲い掛かってくる。
 Yamandonよろしく魔法は撃ってこなかったが、強力な毒を辺りに撒き散らし、その毒に多くの犠牲者が出た。
 アヤはハチベイの姿を暴く魔法を使った後は、回復なり蘇生なり完全にサポート役に徹していた。

 アヤとルリの姿を見つけたハチベイが、扇を奪おうと近寄ってきたその時、行く手を遮ったのが仲居のマチだった。
 マチは巧みな忍術を使いハチベイの動きを止める。この間に私たちは体制を整えた。

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 だがマチの術も次第にハチベイに打ち破られようとしていた。
 その時、アヤとルリの背後にキクの姿が現れる。

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 物言わぬキクの幽霊だったが、アヤとルリだけには何らかの言葉が届いたらしい。二人はうなづいた。
 
 術を破ったハチベイは再び私たちに襲い掛かってきた。
 体制を整えていたこちらもハチベイに総攻撃を仕掛ける。
 疲労の浮かぶマチは結界の忍術を張り、その後ろにアヤとルリが身を隠した。

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 それから10分の後、ハチベイは冒険者達によって打ち倒された。
 その頃には、アヤの持つ扇から力は失われていた。

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 疲労困憊だったマチは一足先に去り、そして私たちもみやびの宿へと帰っていった。

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