禅都お宿の物語 最終話 (3 / 3)

 宿についてからもアヤが気に病んでいたのは、自分が夫エジマルとの約束を破って魔法を使ってしまったことだった。

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 アヤは自ら宿を去ると宣言する。
 しかしルリがそれを引き止めた。いままで散々アヤをみやびから追い出そうとしていたルリだったが、今回のことでアヤを見つめ直したようだ。
 しかしアヤはルリを振り切って宿の外へと駆け出していった。
 そのアヤの前に現れたのが、夫のエジマルだった。頭に兜、手にLajatangを携えて。
「魔物はどこだ!」

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 勇んで宿の中へと飛び込んでいくエジマル。しかし、周りから終わったことを聞くと肩を落とした。
 そこにアヤが、約束を破ったことをエジマルに伝える。

Ejimaru: なにをいうんだ!
Ejimaru: 魔法を使ったからって、それがなんだっていうんだ
Ejimaru: 魔法を使ったら出ていかなけりゃならないなんて
Ejimaru: そんな約束したかい?

Aya: そ、それは・・・
Ejimaru: していないだろう?

 エジマルがアヤに魔法を使わせない約束をさせていたのは、アヤほどの優秀な魔法使いと自分が一緒に居ていいのだろうかという不安からだった。

Aya: わ、私こそ!
Aya: こんな立派な老舗の若女将になるなんて・・・
Aya: 不安だったわ・・・


 ルリはその言葉を聴いてアヤに声をかける。あなたは立派なうちの嫁ですよ、と。
 ルリにも認められ、アヤとエジマルはこれからも一緒に宿を営んでいくことを誓って抱き合った。
 しかしすぐに周囲の目に気がついて、お互い顔を赤らめて飛びのいた。

 そこにマチが、大量の寿司を抱えて戻ってきた。
 振舞われた寿司は大勢の客によりあっという間に平らげられた。

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 蛇の襲撃にあった宿を見回したアヤたちは、宿の修繕のために木材の仕入れや道具の買出しに出かけていった。
 残ったルリが、私たちがずっと疑問に思ってきた扇のことやハチベイのことについて、自分の知ることと、先ほど大女将キクから伝え聞いたことを語ってくれた。
 その内容は、後日BNNで更新された記事を見てもらった方が良いだろう。

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> BNN-ローカル「禅都のお宿の大団円」 07.07.07


 7月7日 禅都の宿みやび

 アヤやルリたちがその飾りを付け終えた。
 笹の葉が風に揺れる。

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